地域生活支援拠点等事業検討会主催 2019年第1回研修会が開催されました!

2019年08月05日 UPDATE活動報告

2019719日(金)、地域生活支援拠点等事業検討会主催の研修会 「児童の支援体制について 昔~今」が開催されました。福祉・教育・行政等様々な立場の方、約60名の参加がありました。

研修会では、北信圏域ならではの児童を支える地域の仕組みについて、その仕組み作りを牽引してこられた福岡寿氏を講師に招き、その歴史・取組についてお話して頂きました。


 北信圏域には「保育園訪問」という仕組みがあります。地域の支援者がチームを作って、各園の年少・年中・年長のクラスを見させて頂き、保育園の先生方と地域の支援者が一緒に気になるお子さんへの支援やクラス作りを考える取組みです。取組みを継続する中で、年長児を見るチームには市町村の教育委員会の就学相談担当者も加わって、対象児の姿を知った上で就学相談が行える仕組みが出来上がってきました。保育園訪問を行うチームの顔ぶれが、相談支援専門員、療育コーディネーター、臨床心理士、保健師、家庭児童相談員、教育委員会就学相談担当者等7名から構成されていたため、「7人の侍」と呼ばれていたそうです。改めて、この取組みのすごさ・重さを感じました。


 福岡さんからのメッセージには、

〇関係機関が縦割りにならず、横のつながりをしっかり持って、小さいころからチーム支援をしていくことが大事。これができていないと、親が必死に勉強して、「自分が何とかしなければ」となってしまう。そうやって親が我が子のために必死になればなるほどクレーマー的にみられてしまう。子は年齢とともに親から離れていくのが通常。親だけが頑張ることのないように、親が支援チームに我が子を託せるようにしていくことが大事。

〇気になるお子さんに関しては、福祉・教育・行政が連携して、乳幼児健診から保育園へののり代、保育園から小学校へののり代を丁寧にもち、何か事が起こらない様に支援会議で様子を追っていく(事が起きてからの支援会議では手遅れ)、その取組みを人が変わっても続けられるよう仕組みにする、また地域の共通理解にすること。


といったこともありました。


 今回の研修会では、この地域の児童支援の経過を教えて頂きましたが、これに限らず、地域にある様々な取組みについて、担当者も変わっていく中で、どういった背景で、どういった狙いで出来上がってきた仕組みなのか、時々振り返る必要性も感じさせられました。経過を踏まえたうえで、この地域の実情に合った取組みの充実に向けて地域生活支援拠点等事業検討会も協議を進めていきたいと思います。


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