2019年度第4回サービス向上部会研修会が開催されました!
- 2020年02月19日 UPDATE│活動報告
2019年度第4回サービス向上部会研修会が開催されました!
2020年1月30日(木)、今年度第4回となるサービス向上部会主催の研修会が開催されました。サービス向上部会では、良い支援を行うためには支援者自身が元気である必要があることから、「支援者も元気になる‼」を大きなテーマとし、研修会を開催しております。
今回今年度最後となる第4回研修会は雇用支援ネットワーク部会と共催し、「大人になるってなんだろう⁉働くってなんだろう⁉」と題し、就職して活躍されている当事者とその支援者を講師にお招きし、お話を伺いました。
前半は、講師の湯本雄太さんと、就業・生活支援センターの宮﨑さんの対談形式で、湯本さんの体験談を伺いました。特別支援学校高等部を卒業後、親の勧めで介護施設に就職し、施設清掃をメインに介護補助のお仕事をされていた湯本さん。長くお勤めされましたが、交代勤務の大変さ、会社からの期待(うれしい反面負担)等、苦しい状況となり退職。そこから就職活動が始まります。当初「もう介護施設は嫌」と思い、「これならできそう」と思う職業の求人を探されていました。その中で「やってみたい」と思う求人(きのこ屋、ホテル等)があれば職場実習を行い、振り返り。それを何度か繰り返してたどり着いたのは、介護施設での清掃業務でした。嫌だと思っていたはずの介護施設ですが、実習を通して「ここならできそうと思えた」とのことでした。現在、再就職して1年半。気になること、困ること等あれば相談し、職場の方にも働きやすいように配慮してもらうことができ、安心して働き続けられています。
後半は、放課後等デイサービス事業所のスタッフ2名が加わり、児童を支えている支援者から湯本さん、宮﨑さんへ質問を投げかける形でお話を伺いました。ついつい卒業するまでに、挨拶ができるようにとか、バスに乗れるようにとか、できることを増やしていこうと考えてしまいがちですが、それよりも...と湯本さんと宮﨑さんからお話があったメッセージは、「挑戦することを認めてほしい。挑戦してどうだったかを一緒に考えてほしい。」「選択できる経験値を持つことが大切。それがあれば自分で決められる。」でした。また、後輩へのアドバイスを聞かれた湯本さんからは「卒業前に信頼できる相談員を見つけて」と。"信頼できる相談員"とは、「優しい、でもなんでも『いいよいいよ』と言ってくれる優しさではない、時には励ましてくれる、けれども『ダメ』と言わない」とのこと。